白ナンバーのトラック事業者向け補助金完全ガイド

📌 この記事は2025年度の補助金情報を基に作成しています。2026年度も同様の補助金制度が継続される可能性が高いため、今のうちから準備を進めておくことをおすすめします。ただし、2026年度の正式な制度内容は未発表ですので、必ず最新の公式情報をご確認ください。

目次

  1. 白ナンバー事業者とは
  2. 事故防止対策支援推進事業(国土交通省)
  3. トラック輸送省エネ化推進事業(経産省・国交省)
  4. 自家用燃料供給施設整備支援助成事業
  5. IT導入補助金2025
  6. 安全装置等導入促進助成事業
  7. 自動点呼機器・DX導入促進助成事業
  8. 重複受給・併用に関する注意事項
  9. 補助金申請の準備スケジュール
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ

1. 白ナンバー事業者とは

白ナンバー(自家用トラック)とは、自社の荷物を自社の車両で運ぶために使用するトラックのことです。運賃を受け取って第三者の荷物を運ぶ事業用トラック(緑ナンバー)とは異なり、社内物流のために使用されます。

白ナンバー事業者の特徴

  • 自社製品の配送や原材料の輸送に使用
  • 製造業、小売業、卸売業など様々な業種が該当
  • 安全運転管理者の選任義務あり(一定台数以上)
  • 2024年4月よりアルコールチェック義務化

重要: 白ナンバー事業者も多くの補助金制度の対象となります。緑ナンバー事業者専用と思われがちですが、実際には白ナンバーも申請可能な制度が多数存在します。

2. 事故防止対策支援推進事業(国土交通省)

制度概要

国土交通省が実施する、デジタル式運行記録計(デジタコ)やドライブレコーダーなどの導入を支援する補助金制度です。

対象者

⚠️ 重要な制限事項:

  • 一般貨物自動車運送事業者または特定貨物自動車運送事業者
  • 車両数10台未満の中小事業者
  • デジタル式運行記録計未導入の事業者
  • 補助対象機器を貸与するリース会社

※車両10台以上の事業者や、既にデジタコを導入済みの事業者は対象外です

補助内容

機器種類 車載器上限 事務所用機器上限
デジタル式運行記録計 3万円/台 10万円/台
ドライブレコーダー一体型 4万円/台 13万円/台
通信機能付き一体型 10万円/台 13万円/台
  • 補助率: 取得費の1/2
  • 1事業者あたり上限: 最大80万円(通信機能付きは120万円)

申請期間

令和7年7月31日(木)10:00 ~ 令和8年2月13日(金)17:00(延長済み)

⚠️ 予算上限に達した場合は期限前に募集を締め切る可能性があります。お早めに申請してください。

申請先・問い合わせ

3. トラック輸送省エネ化推進事業(経産省・国交省)

制度概要

経済産業省と国土交通省が共同で実施する、デジタコや予約受付システム等の導入を支援する補助金制度です。

✅ 白ナンバー事業者のポイント

事業用トラック(緑ナンバー)と自家用トラック(白ナンバー)の混在での申請が可能です。公募要領にも明記されています。

対象者

  • 貨物自動車運送事業者
  • 第二種貨物利用運送事業者
  • 自家用トラック事業者(白ナンバー)
  • 荷主等
  • リース事業者

補助内容(車両動態管理システム)

補助対象 補助率 上限額 台数制限
車両動態管理システム(デジタコ) 1/2 14万円/台 最大30台/事業者
(優遇車両含め最大60台)

⚠️ 重要な条件・制限事項

  1. カード式デジタコは対象外
    • SDカード等の記録媒体のみを使用するタイプは不可
    • クラウド型システムに限定
  2. 予約受付システムまたは配車計画システムとの連携が必須
    • 車両動態管理システム単独での申請は不可
    • 既に導入済みのシステムとの連携でも可
  3. 省エネ効果3%以上の達成が必須
    • トンキロあたりの燃料削減率3%以上の計画立案と達成
    • 車両運行データ等の報告(実働10日間以上)が必要
  4. 重複受給の制限
    • 令和2年度~令和6年度「トラック輸送の省エネ化推進事業」の交付決定を受けた同一車両は対象外
    • 事業者が対象外なのではなく、車両単位での制限

令和7年度の公募状況

令和7年度は全公募が終了しました

  • 1次公募: 令和7年7月4日~7月14日(終了)
  • 2次公募: 令和7年7月28日~8月8日(終了)
  • 3次公募: 令和7年8月29日~9月8日(終了)

💡 2026年度に向けて: 2025年度と同様の制度が継続される可能性が高いため、今から準備を進めましょう。公募開始は例年7月頃です。

交付決定前の発注に関する例外規定

原則として、交付決定日前の発注や購入は補助対象外ですが、高輸送効率車両(ダブル連結トラック、スワップボディコンテナ車両)に限り、令和7年4月4日以降に新車登録された車両は交付決定前でも補助対象となります。

問い合わせ・公式サイト

4. 自家用燃料供給施設整備支援助成事業

制度概要

全日本トラック協会が実施する、燃料費対策の一環として自家用燃料供給施設の整備を支援する助成事業です。

対象者

  • 都道府県トラック協会の会員事業者
  • 協同組合
  • 連合会

⚠️ 制限事項:

  • 交付申請は年度内1施設限り
  • 過去(平成20~26年度及び平成28年度~令和6年度)に全日本トラック協会から同事業による助成金の交付を受けた会員事業者、協同組合・連合会は助成対象外

助成要件

  • 指定数量(1,000リットル以上)の軽油専用タンクの設置を伴う自家用燃料供給施設の新設、増設または増設を伴う代替
  • 令和7年4月1日~令和8年2月27日までに消防(市町村または地区消防組合等)より危険物取扱所の「完成検査済証の交付」を受けること
  • 当該設備の「支払いを完了」すること

助成金額

整備内容 助成額
軽油タンクの新設(設置1箇所分のみ) 100万円
軽油タンクの増設または増設を伴う代替 30万円

公募期間

令和7年8月1日(金)~10月31日(金)

※申請額が予算額に達した場合には、申請の受付を終了します

助成金予算

1億円

問い合わせ先

  • 公益社団法人全日本トラック協会 経営改善事業部
  • 東京都新宿区四谷3-2-5
  • TEL: 03-3354-1056
  • 公式サイト

5. IT導入補助金2025

制度概要

中小企業・小規模事業者等のITツール導入を支援するための補助金です。運送業を含む幅広い業種が対象となります。

対象者

  • 中小企業(資本金または常勤従業員数が一定以下)
  • 小規模事業者
  • 個人事業主

※運送業の場合: 資本金3億円以下または常時使用する従業員300人以下

補助内容

通常枠

補助対象 補助額 補助率
ソフトウェア購入費、クラウド利用料等 5万円~450万円 1/2(条件付きで2/3)

インボイス枠(インボイス対応類型)

補助対象 補助額 補助率
ソフトウェア 最大350万円 50万円以下: 3/4(小規模4/5)
50万円超: 2/3
PC・タブレット等 最大10万円 1/2
レジ・券売機等 最大20万円 1/2

令和7年度の申請締切

⚠️ 令和7年度の申請は終了しました

  • 1次締切: 2025年5月12日(終了)
  • 2次締切: 2025年6月16日(終了)
  • 3次締切: 2025年7月18日(終了)

💡 2026年度に向けて: 2026年度の公募情報は未発表です。例年春頃から公募が開始されます。

公式サイト

6. 安全装置等導入促進助成事業

制度概要

全日本トラック協会が各都道府県トラック協会を通じて実施する、安全装置の導入を支援する助成事業です。

対象者

  • 各都道府県トラック協会の会員事業者

助成対象装置

  • バックアイカメラ
  • 側方カメラ
  • 衝突被害軽減ブレーキ
  • 車両安定性制御装置
  • 車線逸脱警報装置
  • その他安全装置

助成金額

  • 助成率: 取得価格の1/2
  • 上限: 2万円/装置

⚠️ 重要な注意事項

国からの補助金が交付された装置に対しては交付されません

他の国の補助金制度と重複受給はできませんので、どちらか一方を選択する必要があります。

申請期間

令和7年4月1日~令和8年2月27日(都道府県により異なる場合があります)

問い合わせ先

7. 自動点呼機器・DX導入促進助成事業

制度概要

全日本トラック協会が各都道府県トラック協会を通じて実施する、自動点呼機器の導入を支援する助成事業です。

対象者

  • 都道府県トラック協会の会員事業者
  • 中小事業者(資本金3億円以下または常時使用する従業員300人以下)

対象機器

  • 国土交通省認定の自動点呼機器
  • 本体・周辺機器・セットアップ費用・サービス利用料を含む

助成金額

事業者区分 助成上限額 台数制限
一般会員 最大10万円 1台/年度
Gマーク保有事業所を有する事業者 最大20万円 最大2台/年度

申請期間

令和7年4月1日~令和8年2月27日(都道府県により異なる場合があります)

申請要件

  • 国土交通省認定機器であること
  • 令和7年4月1日以降の契約または利用開始
  • 申請時に自動点呼の実施にかかる届出書の写しを添付

問い合わせ先

8. 重複受給・併用に関する注意事項

⚠️ 重要: 補助金の重複受給に関するルール

1. 国の補助金同士の重複は原則不可

補助対象が同一のシステム・機器または車両であって、財源が国庫予算である他補助事業との併用は不可です。

2. トラック輸送省エネ化推進事業の重複ルール

  • 令和2年度~令和6年度「トラック輸送の省エネ化推進事業」の交付決定を受けた同一車両は対象外
  • 事業者が対象外なのではなく、車両単位での制限
  • 別の車両であれば同一事業者でも申請可能

3. 都道府県トラック協会助成金と国の補助金の関係

国の補助金を受けた機器は、都道府県トラック協会の助成金の対象外となります。

例: 事故防止対策支援推進事業でデジタコの補助を受けた場合、同じ機器で安全装置等導入促進助成事業の助成は受けられません。

4. 判断に迷った場合

申請前に必ず各補助金の事務局または所属する都道府県トラック協会にお問い合わせください。

9. 補助金申請の準備スケジュール

2026年度の補助金を確実に活用するため、以下のスケジュールで準備を進めましょう。

2025年度(令和7年度)内の準備

📅 12月~1月: 情報収集・方針決定

  • 2026年度に導入したい機器・システムの洗い出し
  • 活用できる補助金制度の調査
  • 重複受給の確認
  • 予算の概算見積

📅 2月~3月: 機器選定・見積取得

  • 補助対象機器の選定
  • 複数業者からの見積取得
  • 導入計画の策定
  • 社内承認プロセスの開始

2026年度(令和8年度)の対応

📅 4月~5月: 公募情報の確認

  • 各補助金の公募開始時期の確認
  • 公募要領の詳細確認
  • 申請書類の準備開始

📅 6月~7月: 申請準備・提出

  • 申請書類の作成
  • 添付書類の収集
  • 電子申請システムへの登録
  • 申請書類の提出

📅 8月~: 交付決定後の手続き

  • 交付決定通知の受領
  • 機器の発注・契約
  • 機器の導入・設置
  • 支払いの完了
  • 実績報告書の作成・提出

✅ 早期準備のメリット

  • 公募開始と同時に申請可能
  • 予算到達による早期終了のリスク回避
  • 余裕を持った社内承認プロセス
  • 複数の補助金制度の比較検討が可能
  • 機器選定の選択肢が広がる

10. よくある質問(FAQ)

Q1. 白ナンバーと緑ナンバーを両方保有していますが、混在で申請できますか?

A1. はい、可能です。トラック輸送省エネ化推進事業の公募要領にも「事業用トラック(緑ナンバー)と自家用トラック(白ナンバー)の混在で申請可能」と明記されています。

Q2. 交付決定前に機器を発注してもいいですか?

A2. 原則として交付決定日前の発注や購入は補助対象外です。ただし、高輸送効率車両(ダブル連結トラック、スワップボディコンテナ車両)に限り、令和7年4月4日以降に新車登録された車両は交付決定前でも補助対象となる例外規定があります。

Q3. 過去に補助金を受けたことがありますが、再度申請できますか?

A3. 補助金制度により異なります。

  • トラック輸送省エネ化推進事業: 事業者は申請可能ですが、令和2~6年度に交付決定を受けた同一車両は対象外です。
  • 自家用燃料供給施設整備支援: 過去(平成20~26年度及び平成28年度~令和6年度)に助成を受けた事業者は対象外です。

Q4. 予算到達による早期終了のリスクはありますか?

A4. はい、あります。多くの補助金制度では「予算上限に達した場合は期限前に募集を締め切る」と明記されています。特に人気の高い制度は早期に予算消化される可能性があるため、早めの申請をおすすめします。

Q5. カード式のデジタコは補助対象になりますか?

A5. トラック輸送省エネ化推進事業では、カード式デジタコは対象外です。SDカード等の記録媒体のみを使用するタイプは不可で、クラウド型システムに限定されています。事故防止対策支援推進事業については、対象機器一覧をご確認ください。

Q6. 複数の補助金を同時に申請できますか?

A6. 補助対象が異なる機器・システムであれば可能です。ただし、同一の機器に対して財源が国庫予算である複数の補助金を重複して受給することは原則不可です。また、国の補助金を受けた機器は都道府県トラック協会の助成金の対象外となります。

Q7. 10台以上のトラックを保有していますが、事故防止対策支援推進事業は申請できますか?

A7. 事故防止対策支援推進事業は車両数10台未満かつデジタコ未導入の事業者が対象です。10台以上の事業者は対象外となります。ただし、トラック輸送省エネ化推進事業(2026年度公募開始予定)や都道府県トラック協会の助成事業は台数制限が異なる場合がありますので、そちらをご検討ください。

Q8. リース契約で導入する場合も補助対象になりますか?

A8. はい、リース契約でも補助対象となります。ただし、リース会社との共同申請が必要な場合や、リース期間の条件(例: 5年以上)がある場合があります。詳細は各補助金の公募要領をご確認ください。

11. まとめ

白ナンバー(自家用トラック)事業者も、多くの補助金制度を活用することができます。2025年度の実績から、2026年度も同様の制度が継続される可能性が高いため、今から準備を進めることが重要です。

✅ 補助金活用の成功ポイント

  1. 早期の情報収集
    • 2026年度の公募開始前から準備を開始
    • 複数の補助金制度を比較検討
  2. 重複受給ルールの確認
    • 国の補助金同士の重複は原則不可
    • 車両単位での制限事項を確認
  3. 対象要件の詳細確認
    • 車両台数制限(事故防止対策支援推進事業は10台未満)
    • 機器の種類制限(カード式デジタコは対象外の場合あり)
    • 連携システムの必須条件
  4. 申請書類の適切な準備
    • 必要書類の事前確認
    • 社内承認プロセスの早期開始
  5. 予算消化リスクへの対応
    • 公募開始と同時に申請できるよう準備
    • 早期締切の可能性を考慮

📋 次のアクション

  1. 所属する都道府県トラック協会に連絡し、最新情報を確認
  2. 2026年度に導入したい機器・システムのリストアップ
  3. 複数業者からの見積取得
  4. 社内での予算確保と承認プロセスの開始
  5. 各補助金の公式サイトを定期的にチェック

主要リンク集

免責事項

この記事は2025年度の補助金情報を基に作成しています。2026年度の制度内容は変更される可能性があるため、申請前に必ず最新の公式情報をご確認ください。また、補助金の申請や活用に関する最終的な判断は、各事業者の責任において行ってください。本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。

最終更新日: 2026年2月1日