■デジタコ・ドラレコ導入で活用できる補助金・助成金
安全運行の確保や働き方改革の一環として、デジタコやドラレコの導入は重要ですが、機器導入には初期費用がかかるのも事実です。そこで注目されているのが、国や地方自治体の補助金・助成金制度です。2025年現在も複数の制度が活用可能となっており、適切に活用すればコストを抑えた導入が可能になります。
■補助金と助成金の違いとは
- 補助金
審査制で、事前申請と書類審査を通過する必要があります。採択されない場合は受け取れないこともあります。 - 助成金
一定条件を満たせば原則受給可能で、審査のハードルが低めです。どちらも原則返済不要のお金です。
■なぜ補助金が出るのか
運輸業界はエネルギー消費の大きな割合を占めており、省エネ化と事故防止の観点から、デジタコやドラレコの導入が推進されています。クラウド対応やAI分析機能を備えた最新機器により、燃費改善・安全運転の徹底・労働時間の適正管理などが可能になるため、国土交通省・厚生労働省・経済産業省などが積極的に支援を行っています。
■代表的な補助金・助成金制度(2025年時点)
- 国土交通省:運行管理高度化支援補助金
1事業所あたり最大80万円。デジタコやドラレコの導入費用を補助。領収書の提出が必要で、予算上限に達すると早期終了するため、申請タイミングが重要です。 - 厚生労働省:働き方改革推進支援助成金
労働時間短縮や年休取得促進に取り組む中小企業を対象に支給。デジタコを活用した労務管理改善にも適用されます。 - 経済産業省:省エネ性能向上支援事業
クラウド型デジタコは導入費用の1/2、カード型は1/3を補助。補助対象に選定された後の購入が条件となっています。 - LEVO(環境優良車普及機構)
環境対策・省エネの一環として、デジタコ・ドラレコの導入費用を補助。申請受付は例年春~夏に集中しています。 - 各都道府県トラック協会
省エネ機器導入補助事業として、ドラレコ導入に1台あたり最大1万円支給(最大15台まで)。自治体により受付期間・金額は異なるため、事前確認が必要です。
■補助金・助成金利用時の注意点
- 申請タイミングに注意
補助金は予算上限や受付台数に達し次第終了するため、準備は早めに。交付決定前の購入は対象外になることもあります。 - 取組内容の報告義務
厚生労働省の助成金などでは、改善取組や成果達成状況を報告する必要があり、対応体制の整備も求められます。 - 重複申請に注意
複数機関から補助を受ける場合、一部減額される制度もあるため、申請前に条件をよく確認しましょう。
■まとめ
デジタコやドラレコは、安全運行と省エネを実現するための重要なツールです。2025年現在、各省庁・自治体・関連団体が補助制度を整えており、条件を満たせば大幅なコスト削減が可能になります。申請期間・条件をしっかり確認し、業務改善と経費削減の両立を実現しましょう。