■【ドラレコの熱対策】真夏にドライブレコーダーを故障させない方法
近年の猛暑は年々厳しさを増し、真夏の車内温度は軽く60℃を超えることもあります。ドライブレコーダーは高温環境に弱く、正しく対策を講じないと録画停止・起動不能・データ破損といった不具合を引き起こす可能性があります。夏本番を迎える前に、ドラレコの熱対策を見直しておきましょう。
■なぜドライブレコーダーに熱対策が必要なのか?
- 動作温度の限界
多くの市販ドラレコは動作温度が−10〜+60℃程度に設定されています。一方で、炎天下の車内温度は70〜85℃に達することもあり、正常動作の範囲を超えてしまうことがあります。 - 設置位置の影響
ドラレコは多くの場合、直射日光を受けやすいフロントガラス付近に設置されます。とくにダッシュボードやガラス面近くは熱がこもりやすく、部品劣化やIC基板の異常動作を引き起こす要因となります。
■真夏でも安心なドラレコ運用のための熱対策
- 取り外し可能モデルは使用後に外す
車内に置きっぱなしにせず、走行後や長時間駐車時は取り外して室内に保管することで熱暴露を防げます。 - 高耐熱モデルを選定
最近では80〜85℃まで対応した業務用モデルや耐候性に優れた製品も登場しています。高温地域や夏季の常時録画用途には必須といえます。 - できるだけ日陰に停車
直射日光を避けるだけでも車内温度の上昇は大きく抑えられます。屋根付きの駐車場やビルの影など、日陰を優先的に選びましょう。 - サンシェードの活用
フロントガラスに内側から貼る遮熱用のサンシェードは、直射日光を遮断し、内部温度の上昇を抑えます。ガラス面に密着させて設置しましょう。 - ドアを少し開けて換気
安全が確保できる環境では、窓やドアを少し開けて通気を促すことで、熱のこもりを軽減できます。
■熱対策時の注意点
- SDカードの劣化に注意
SDカードは熱に弱く、長期間高温環境にさらされるとデータ破損や認識エラーが発生します。高耐熱仕様のSDカードを選び、半年〜1年ごとの定期交換も視野に入れましょう。 - サンシェード設置の工夫
ドラレコを日陰にしようとサンシェードの隙間に設置すると逆効果です。日差しが集中し温度が上がるため、完全に遮光できるよう密着させてください。
■まとめ
ドライブレコーダーは「いざという時のための装置」です。その映像が熱による故障で記録されていなかったという状況は絶対に避けたいものです。
耐熱性の高い機器選びと日常の熱対策を組み合わせ、真夏でも安心して使えるドラレコ環境を整備しましょう。