■ドライブレコーダーの取り付け位置には決まりがあります!設置時の最新注意点を解説
ドライブレコーダーの普及が進む中で、取り付け位置に関する法的ルールや技術的な注意点を把握していないまま設置されているケースも少なくありません。正しい設置は視界確保や記録精度の確保はもちろん、車検の通過や法令遵守にも関わる重要事項です。本記事では、取り付け可能な場所や保安基準、実用上のポイントまで解説します。
■ドライブレコーダーの主な取り付け位置と特徴
- フロントミラー裏に固定するタイプ
視界を妨げにくく、ドライバーの目にも付きにくい設置方法。最近ではミラー一体型ドラレコも増えており、スタイリッシュな見た目も人気です。 - フロントガラスに貼り付けるタイプ
日本では両面テープ固定型が主流。吸盤型は取り外しが容易ですが、振動で落下するリスクがあるため、耐久性や設置場所に注意が必要です。 - ダッシュボード上に設置するタイプ
自動ブレーキカメラやセンサー搭載車両など、フロントガラス上部の設置が難しい場合の選択肢。ただし、視界の妨げやエアバッグ作動に干渉しない位置に設置する必要があります。
■設置場所と法令(保安基準)の関係
- 道路運送車両の保安基準第39条の規定
ドライブレコーダーは国交省が定める”貼り付け可能物”のひとつとされていますが、以下の条件を守る必要があります。- フロントガラス上縁から下方向に20%以内の範囲
- ルームミラー裏側の死角(視界を妨げない)
- 貼付位置違反は車検不適合の可能性も
お守りや装飾品同様、基準を超えて貼り付けた場合は違反・整備不良と判断される場合があります。注意が必要です。
■取り付け時の実務的な注意点
- ワイパー可動範囲を確保する
カメラが雨滴や汚れで覆われないよう、ワイパーが拭き取る範囲に画角を合わせるのが原則です。撥水加工や定期清掃も有効です。 - 車検ステッカーと重ならないように
ステッカーはフロントガラスの運転に支障がない範囲に貼付が義務付けられています。設置位置が重なる場合、ディーラーや整備工場で調整・再発行も検討しましょう。 - 角度調整と振動対策
道路状況・ナンバープレートが確実に記録されるよう、前方下向きでの調整が重要です。緩みがあると振動で映像が乱れるため、確実に固定してください。
■まとめ
ドライブレコーダーは交通事故やトラブル時の重要な証拠となります。適切な位置に法令を遵守して取り付けることが、正しく機能させるうえで欠かせません。
安全運転のための補助機器として、設置から活用方法まで正しく理解し、トラブル発生時にも確かな記録が残せる環境を整えましょう。