国土交通省は2014年に「運転記録計の普及・義務化 ロードマップ」を発表し、アナログタコグラフからデジタコへの移行を推進しています。今後はさらに、ICTを活用した次世代型運行管理・支援システムの導入が求められています。この記事では、2025年現在においてデジタコに期待される機能や、今後導入が望まれる拡張機能についてご紹介します。
■デジタコに期待される基本機能
業務効率化や安全性向上のため、デジタコに求められる基本機能を以下にまとめました。
- EMS(エコドライブ管理システム)
急発進・急ブレーキ・アイドリングなどの運転挙動を記録・分析し、ドライバーのエコ運転を可視化。燃料費削減・環境配慮の観点でも重要な機能です。 - ドライブレコーダーとの連携
映像と走行データを連携させることで、事故やトラブル時の検証が容易に。クレーム対応や安全運転教育にも活用されます。 - リアルタイム運行管理
車両の現在地や交通状況を把握し、最適な配送ルートの案内やトラブル発生時の迅速な対応が可能になります。 - ドライバー自身による運行管理
運転スケジュールや休憩時間を自ら把握し、自己管理を促進。健康管理と労務意識の向上につながります。
■今後のデジタコに望まれる拡張機能
デジタコは、運行記録だけでなく、労務や安全、情報共有の中核ツールとして期待されています。
- IT点呼・アルコールチェックの統合
クラウド管理による点呼記録の統一や、遠隔地からの確認が可能に。アルコールチェックや顔認証との連携で、より厳格な出発前確認が行えます。 - 労務管理機能
運行・休憩時間の自動記録によって、労働時間の正確な把握が可能。働き方改革に対応し、健康的な職場づくりを支援します。 - 車両情報の一元管理
保険・点検・燃料管理などをクラウドで一括管理。記入漏れやミスを減らし、安全性とコスト管理を両立できます。 - ビッグデータによる事故防止
過去の運行履歴や事故データから、危険エリアやリスクの高いルートを抽出し、運転指導やルート選定に役立てられます。 - グループ通話・荷主連携機能
複数ドライバーへの同時連絡や、荷主との情報共有機能が強化されれば、さらなる業務効率化が期待できます。配送状況の可視化は顧客満足度にも直結します。 - クラウド連携とリモート管理
デジタコの記録や分析をクラウドで共有。複数拠点でもリアルタイムで情報を確認・分析でき、人為的ミスの軽減にもつながります。
■まとめ
運送業界において、信頼性の高い運行管理と安全性の確保は欠かせません。デジタコは単なる記録装置ではなく、ドライバーの健康や企業の信用を守る中核ツールとして進化を続けています。今後はクラウド連携やAI分析の導入も期待されており、情報を「記録する」だけでなく「活かす」時代へと進化しています。業務の効率化と安全性の両立を実現するためにも、デジタコの活用を見直してみましょう。